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  • ハリウッドも絶賛! 谷垣健治がアクション演出『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』日本ロケ現場レポート | 映画 | BANGER!!!

    最新の“日本ロケ”ハリウッド大作 『ワイルド・スピード』シリーズ(2001年~)や『ジョン・ウィック』シリーズ(2014年~)などハリウッドのアクション大作には、たびたび日本のシーンが登場するが、空撮や一瞬の風景ショットなどを除き、日本でロケは行われていない。ドラマはたまに撮影があるが、大作映画の場合、多くはセットで再現されているので、作品によってリアルさにバラつきがある(それも楽しいのだが!)。 『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』©2021 Paramount Pictures. Hasbro, G.I. Joe and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2021 Hasbro. All…

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  • 斎藤工は、小津安二郎・ワイズマン・成瀬巳喜男で出来ている! 父から受けた映画の洗礼と特殊な関係とは【第2回】 | 映画 | BANGER!!!

    監督・斎藤工、大いに語る その独特な画風と唯一無二の表現力で絶大な人気を誇る漫画家・大橋裕之の幻の初期作集を実写映画化した『ゾッキ』が、2021年4月2日(金)より全国公開(3月20日より蒲郡市、3月26日より愛知県内で先行公開あり)。 『ゾッキ』© 2020「ゾッキ」製作委員会 今回は、『ゾッキ』で竹中直人と山田孝之と共に監督として共同制作を行った斎藤工にロングインタビューを敢行。撮影エピソードやキャスティング秘話に続き、自身の映画原体験や敬愛する名監督たちへの想い、そして映画界の今後のビジョンに至るまで、超・濃密なインタビューを全3回に分けてお贈りする。 斎藤工、『ゾッキ』は「ギリ“失敗じゃない”ライン」を狙った⁉ 竹中直人&山田孝之との共同製作秘話を明かす【第1回】 いつも心にフレデリック・ワイズマンを ―余白というか自分の中になかったものと、事故のように出会って幅ができたり、引き出しになったり、色々あると思うのですが、“自分を壊す事故のような映画”というと何を思い浮かべますか? フレデリック・ワイズマンの『ボクシング・ジム』(2010年)。アメリカ・テキサスの田舎町にある小汚いボクシングジムを撮った映画なんですけど、ワイズマンってとにかく筋書きを用意しないので、そこに集う人たちに思いきりドラマを起こして欲しいとも思ってないっていう(笑)。そういうことが、やっぱりすごく勇気のいることで。 ドキュメンタリーっていろんな手法があると思うんですけど、森達也さんは「土俵を作って、あとは相撲をとってもらう」。でもワイズマンは、むしろ土俵を平らにして構えさせないというか。だから他の作品(『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』[2016年])でも、パティ・スミスが空気的に映されてるというのは衝撃的で。彼は朝鮮戦争に従軍していて、そのあと刑務所に入り、出所して撮ったのがデビュー作『チチカット・フォーリーズ』(1967年)。1991年まで裁判にかけられて映画館で上映できなかった。 そのあと病院や学校、いろんな場所をとにかく撮る。映画スターを撮るのが映画だと思ってたのにワイズマンは場所、すなわち時間を撮ってるんだということに気づいて。(『ニューヨーク公共図書館』は)3時間くらいあるのでやはりしんどい時間も来るんですけど、ドキュメンタリーって編集次第だと僕は思っていて。彼がどの時間を切り取って一本にしたか、というのが見終わって完成する。 彼自身ボクシングファンなんですよね、習っていた時期もあって。僕もジムに通っていたことがあるんですけど、試合の体感を植え付けるために3分おきにゴングが鳴るんですよ。ジム自体にリズムがあって、そのリズムで編集したり、足元のフットワークだけ映していたり。顔と同じくらい足元が映ってる。そこに来る、中高年になってからボクシングを始めた人とか、日本だったら絶対に民放のドラマにならないような、何気ない普通の人たちが画面の中央にいて。“躍動しない躍動”みたいなものがある。ワイズマン作品に価値を見出せる人間にならないといけないんだっていう、ショックみたいなのはありました。衝撃でしたね。 ―ワイズマンはもう90代ですが、まだ元気に撮っていますよね。 2020年にも新作(『City Hall(原題)』)を発表しましたね。彼の撮り方は、現場を見ていないので分からないですが、おそらくディレクション自体はローカロリーだと思うんですよ。据え置きで、(監督がその場に)いない時も絶対あるだろうし。でも、いつどの場所を撮ってどう仕上げるかというのが彼の映画製作だと思うので、自分がディレクションや制作側で入る現場は、どうしてもそこにいる人を撮りすぎちゃう。でも『ゾッキ』でいう蒲郡だって場所を撮る、その空間ロケーションに僕らも身を置く。だからロケハンもありますけど、それを忘れちゃうと現代的なマンガのコマ割りみたいな、いわゆる“損をしないコンテンツ”的な映画の作り方になってしまう。それを全面的に批判はしないですが、ワイズマンをどこかに置いておかないと、自分の場合は映画を作れないなと。ひとつの画角みたいな人です。 『ゾッキ』© 2020「ゾッキ」製作委員会 「父とは会話はなくても、映画のDVDを送り合うという関係(笑)」…

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  • 映画監督・池田エライザの“今後のビジョン”は?「日本人だからって国内で作り続ける必要はない。そこは大いに、ずかずかと行けたら」 | 映画 | BANGER!!!

    監督デビュー作『夏、至るころ』が2020年12月4日(金)に公開を控える女優・池田エライザは、いつ、どんなきっかけで映画や音楽といったカルチャーに強い関心を持つようになったのか? 故郷・福岡のシネコンで受けた映画の洗礼から、10代のカリスマと呼ばれたモデル時代、女優として焦りを感じたハリウッド作品や目指すロールモデルの存在、そして今後のビジョンに至るまで、たっぷり語っていただいた。 <1回目>池田エライザが初監督作を語る! あえて青春映画の王道を貫いた『夏、至るころ』に込めた若者へのメッセージとは? <2回目>『夏、至るころ』で監督デビュー! 池田エライザが影響を受けた映画は?「技術が発達しても超えられない“何か”がある映画に憧れる」 「SNSは用法容量を守らないと危ない」 ―影響を受けた作品に挙げていただいた『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年)は比較的新しい作品ですね。 これはもう、マーゴット・ロビーの熱演に尽きますね。観て、初めて「女優辞めよう」って思った。「無理無理! 辞める辞める! こんなことやれる女優がいるならやってらんないよ!」って。なんか、そんな芝居されちゃったら……もちろん全うできるように頑張っているけど、(現場と現場を)縫うように行って「今日どっちの現場だっけ?」とか言っている自分が、すっごい恥ずかしくなっちゃって。別に体を酷使することが良いっていうわけじゃないけど、誰かの人生を代弁するわけじゃないですか。それで大成功と言わしめるだけの仕上がりを、ちゃんと努力で見せてくるって、すごいなと。これは視点が監督っていうことよりは、普通に女優として焦った映画だったというか。 ―『裸足の季節』(2015年)はトルコの映画なんですね。 これは、日本ではあまり一般的ではない宗教(※イスラム教)下での少女たちのお話。思春期で外の世界について知り始めても、檻から出してもらえない。彼女たちも学校には行くけれど、男子生徒とは絶対に関わっちゃいけないとか、常に監視された状態で生きているなか、ちょっとずつ自意識が芽生えて自分たちの意志で動き始める。『夏、至るころ』の(主人公の)翔ちゃんもそうだけど、初めて“自分の意志を無視しない瞬間”が描かれていて、すごく好きなんです。おすすめ! 「好きな俳優はショーン・ペン、浅野忠信、おすすめ映画は……」 俳優 村上淳の“映画に取り憑かれた”半生 ―映画はどれくらいのペースで観ていますか? 映画マニアと言われるほどではないと思います。観るときは毎日観るし、Netflixとかも観る。意外とミーハーなので、もう『クイーンズ・ギャンビット』とかも観ました。めっちゃ良かったです。あとは、フランスのちょっとマイナーなアニメ映画とかも。自分の好きなものだけ観ますね。選び方は、ポスタービジュアルとかを見て「私、これ好きそう!」って思うようなもの。 ―それは直感で?…

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  • 日本アニメのアカデミー賞獲得が困難に? なぜ『天気の子』ではなく『失くした体』がノミネートされたのか | アニメ | BANGER!!!

    世界がアッと驚いた『パラサイト 半地下の家族』の第92回アカデミー賞4部門制覇(作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞)。アジアが世界にグッと近付いたが、日本にとって馴染み深いのは、何と言ってもアニメーション部門(長編アニメ映画賞)。受賞は『トイ・ストーリー4』に落ち着き“お約束”通りの展開となったが、あれっ? と思ったのは、期待度の高かった『天気の子』ではなく、ノーマークの『失くした体』がノミネートされたこと。これが長編第1作目となる無名監督の作品に、日本人ではなくとも、なぜ?と思った人間は多いのではないか。 Netflixオリジナル映画「失くした体」独占配信中 ほとんど知名度のない『失くした体』がなぜノミネート? 今年のノミネート作品は『トイ・ストーリー4』を含む5作品で、日本でも2019年末に公開済みだった『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は、かつてピクサーと覇権を争ったドリームワークスの人気シリーズ3作目。2020年秋に日本公開予定の『ミッシング・リンク/Missing Link(原題)』は、アードマン・アニメーションズ(Aardman Animations:イギリス)と並ぶストップモーション・アニメーションスタジオ、ライカ(LAIKA:あのNIKEが設立!)制作で、アカデミー賞~アニー賞の常連。Netflixオリジナル作品『クロース』のセルジオ・パブロス監督は『怪盗グルーの月泥棒 3D』(2010年)の原作や、2012年にアニー賞でキャラクターデザイン賞にノミネートされた『RIO』のキャラクターデザインを務めた人間で、ハリウッド並みのクオリティを持つ大作。 ここまでの作品はノミネートされても充分に納得できるレベルのものだが、それに対して、同じくNetflixオリジナル作品『失くした体』は、カートゥーン・スタイルのテレビシリーズ(ディズニーチャンネル『手裏剣スクール』[2007年~]など)が主体のシーラム(Xilam:フランス)制作、監督もほぼ無名のジェレミー・クラパン。なぜ、この布陣で『天気の子』に勝てたのか? Netflixオリジナル映画「失くした体」独占配信中 キッズ/ファミリーのものだったアニメーション 『パラサイト』が頂点に立ったアカデミー作品賞部門では、「芸術性」「商業性」、さらに最近では「社会性・社会問題への視点」が重視されている。実写映画は伝統的に社会を映す鏡としての役割も担っており、アカデミー賞でもその時々の社会意識を反映した問題作がノミネート/受賞というケースが多い。 一方で、アニメーションは伝統的にキッズ/ファミリーが観る娯楽という枠にずっと縛られ続けていた。1937年という割と早い時期に『白雪姫』で芸術性の評価も獲得したものの、2001年度作品対象の第74回アカデミー賞で長編アニメ映画部門が誕生した時でも、子どもが安心して楽しめる娯楽性が重視されていたのは、初期のノミネート作品のラインナップ(※第1回目『シュレック』[受賞]、『天才少年ジミー・ニュートロン(ジミー・ニュートロン 僕は天才発明家!)』、『モンスターズ・インク』、第2回目『千と千尋の神隠し』[受賞]、『アイス・エイジ』、『リロ&スティッチ』、『スピリット』、『トレジャー・プラネット』)で理解できる。 そして、その中に宮崎駿やシルヴァン・ショメ(第3回目『ベルヴィル・ランデブー』でノミネート)といった天才肌で作家性の強い作品が織り交ぜられるという傾向がしばらく続くのだが、大きな変化が訪れたのが2008年、第80回アカデミー賞に『ペルセポリス』がノミネートされてからである。 『ペルセポリス』の衝撃 この作品は、イラン出身でパリ在住のバンド・デシネ作家、マルジャン・サトラピが自ら脚本・監督を務めた半自叙伝である。1978年のイスラム革命以降の激動のイランにおいて、旧弊にして堅固な戒律社会と自由で奔放な西欧社会の狭間で苦悩する女性が皮肉とユーモアを織り交ぜて描かれているが、従来のCartoon/アニメーションでは取り上げられることのなかった時事性の強いリアルなテーマが注目を集め、ノミネートを勝ち得ることが出来た(スティーヴン・スピルバーグ作品や『スター・ウォーズ』シリーズ、またジブリ作品の北米公開をプロデュースしたキャスリーン・ケネディの力も見逃せないが)。 それ以降、記憶を失ったイスラエル国防軍の歩兵を描いたアニメーション『戦場でワルツを』(2008年…

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