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フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』インタビューアントニー・マルシアーノ監督 | 映画ログプラス

映画『PLAY 25年分のラストシーン』
アントニー・マルシアーノ監督インタビュー

11月6日(金)公開のフランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』

本作は主人公マックス(役:マックス・ブーブリル)が1990年代から25年間にわたり撮り続けたホームビデオの映像をつなぐドキュメンタリーのような物語。いつもカメラ越しに友人を見つめ、自分自身の気持ちと中々向き合うことをしないマックスは、ラストシーンで人生の新たな一歩を踏み出します。

今回は、本作の監督を務めたアントニー・マルシアーノ監督にオンラインインタビューを実施し、制作のきっかけやマックスのキャラクター像などを語っていただきました。

フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』

アントニー・マルシアーノ監督
(c)Philippe Quaisse / UniFrance

―――― 「あの瞬間を追体験したい」という制作への想いがあったと思いますが、ラッシュフィルムの効果的な使い方もあり、作品を観ているこちら側がフィルムとフィルムの間を自分の体験によって埋めることが出来ました。

アントニー・マルシアーノ監督
この映画はもう一度自分が今まで過ごしてきた人生、もう生きることが出来ない、終わってしまった人生をもう一度生きたかった。だから創りました。そこに自分を投影したいし、して欲しいと思いました。そして、観ている観客の皆さん自身の人生を見たかったんです。
色々な演出方法があるけれども、観客の皆さん自身が俳優の一人として、映像の中に浸って欲しいし飛び込んで欲しい、それが願いでした。

ただ、日本の方の人生が自分の人生に似ていること、日本の皆さんも追体験をして似たような気持ちになっていることに凄く驚いています(笑)

―――― 映画の中で起こっていく出来事に対して、その年頃の自分はどうだったのか、例えば“好きな女の子が出来た時の気持ちってどんな気持ちだったのかなぁ”って思い出すことが出来ました。

アントニー・マルシアーノ監督
おそらく両親のこと、恋愛のこと、免許を取った時や友達とバケーションに行った時のこと、これらはどれも時代や国境を超えて共有出来る話ではないでしょうか。

実は大きいイベントとして2001年の9.11アメリカ同時多発テロ事件、2015年のパリ同時多発テロ事件は撮りましたが、明るいコメディ映画に入れると重くなるので、編集の段階で抜きました。

フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』

―――― 家族、友人の話が大半で、仕事についても俳優とピザ屋が少し描かれる程度で基本的には自分の身の周りの物語を撮っています。それも親近感を感じることが出来た理由なのかなと思います。

アントニー・マルシアーノ監督
今は学校でも会社でもiPhoneで撮りまくる。でも、昔はビデオカメラなので常に携帯するものではなく、必然に週末のパーティーや友達とか家族を撮っていた。それを忠実に描きました。

―――― 女子を含めた子供たちの猥談も大分オープンでしたが、こうした子供たちの行動や言動はフランスでは一般的なのでしょうか?それとも彼らは特別ヤンチャなタイプなのでしょうか?

アントニー・マルシアーノ監督
(爆笑)
普通です!ヨーロッパの人は13歳~18歳までそのことばかり考えています(笑)

フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』

―――― 日本人は一般的にはシャイなので国の違いを感じて、面白かったです(笑)
奥さんと別れた後に、お父さんが子供を引き取っている?ことも自然に描かれていて、それも驚きでした。

アントニー・マルシアーノ監督
あれは1週間毎に交代で世話をしている設定だったんです。

フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』

―――― そうだったのですね。ちなみに、娘のバースデーケーキのシーンは楽しそうでしたが、俳優さんたちは本当にお酒を飲んで撮影していませんか?

アントニー・マルシアーノ監督
Oui(はい)(笑)
演出面で言えば酔っぱらってくれていた方がスムーズです(笑)

 

―――― そのシーンも含めて、事前情報を入れずに観ていたので本当にドキュメンタリー映画だと思って観ていました。

アントニー・マルシアーノ監督
狙い通りです。
フランスでは俳優が有名なのでそう思ってもらえませんが、日本ではドキュメンタリーだと思ってもらえるので嬉しいです。

―――― マックスとお父さんのお顔がそっくりなので、親子なのでは?とも思いました。

アントニー・マルシアーノ監督
マックスの父親役を演じたアラン・シャバはフランスでは誰もが知る俳優です。だけど、最後まで観たフランス人は「アラン・シャバってマックスのお父さんなんだねぇ」と言っていました(笑)

フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』

―――― 劇中には自分の気持ちに素直になれないマックスがいました。その感情によって回り道もしますが、結果として人生が豊かになっていて、その感情がマックスに色々なものを与えてくれているようにも感じました。自分に素直になれない気持ちについて監督はどのように考えていますか?

アントニー・マルシアーノ監督
自分にもちょっとそういうところがあります。

描いたのはカメラのこちら側で撮っている、人生に対して向かっていかない姿。それは自信がなくて勇気がないだけなんだけれども、自分自身の経験も踏まえて、最後は自分の人生に向かっていこうとする、そういうキャラクターを描きました。

フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』

―――― 最後に監督がお好きなシーンを教えてください。

アントニー・マルシアーノ監督
一番気に入っているのは、1998年サッカーワールドカップ・フランス大会のシーンです。あれはアーカイブフィルムではなくて、創りあげたシーンなので一番好きです。

アーカイブ映像に映っている彼らと同じ立ち位置に配置して、同じコスチュームを着て、同じ動きをして撮影をしたんです。

フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』

―――― 監督にまんまと騙されました(笑)有難うございました!

映画『PLAY 25年分のラストシーン』予告動画

監督:アントニー・マルシアーノ
脚本:アントニー・マルシアーノ、マックス・ブーブリル
出演:マックス・ブーブリル
アリス・イザーズ
マリック・ジディ
アルチュール・ペリエ
ノエミ・ルヴォウスキー

配給:シンカ/アニモプロデュース

©2018 CHAPTER 2 – MOONSHAKER II – MARS FILMS – FRANCE 2 CINÉMA – CHEZ WAM – LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER/ PHOTOS THIBALUT GRABHERR

11/6(金) 新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか全国順次公開

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