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佐々部清監督を偲ぶ、自宅で鑑賞できる名作5選 : 映画ニュース – 映画.com

2020年4月4日 11:00

佐々部清監督の代表作の1本

[映画.com ニュース] 映画監督の佐々部清さんが3月31日未明、新作の製作準備で滞在していた故郷・山口県下関市で、心疾患が原因で死去した。62歳だった。あまりにも早すぎる別れに、映画界は大きな悲しみに包まれている。映画.comでは人情に厚い佐々部監督の人柄を偲びながら、これまでに手がけてきた作品のなかから、配信やDVDなどで自宅で鑑賞することができる名作5本を紹介する。

■「ツレがうつになりまして」(2011)

実写ドラマ化もされた細川貂々氏の同名コミックエッセイを映画化。実直なサラリーマンの夫に頼りきりだった漫画家の妻が、夫のうつ病発症をきっかけに、夫婦の関係を見つめ直していく姿を描く。佐々部監督は親戚や友人がうつ病で自殺したことがきっかけとなり、うつで悩む人に少しでもエールを届けたいという思いから、メガホンをとることを決意。2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」でも共演し好評を博した宮崎あおいと堺雅人が、約2年半ぶりに強いきずなで結ばれた夫婦を再び熱演したことも記憶に新しい。

■「陽はまた昇る」(02)

世界規格となったVHSの開発の裏で活躍した、名もなき技術者たちの姿を描いたヒューマンドラマ。佐々部さんにとっては初監督作だが、西岡琢也と共同で脚本を執筆している。助監督時代、「鉄道員(ぽっぽや)」「ホタル」で現場を共にした名キャメラマン・木村大作が、今作でも撮影を務めている。主演・西田敏行のほか、渡辺謙、緒形直人、故夏八木勲さん、石橋蓮司、倍賞美津子、仲代達矢、真野響子、江守徹、篠原涼子、國村隼ら豪華キャストが結集した。

■「半落ち」(04)

02年に刊行された横山秀夫氏のベストセラーミステリーを映画化。日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞するなど映画賞を総なめにした。元捜査一課警部・梶が3日前に妻を殺害したと警察に自首してくるが、犯行後2日間の行動については沈黙を守る「半落ち」の状態。梶は半年前に若くしてアルツハイマー症になった妻の看病のため辞職し、警察学校で教師をする人望の厚い人物だった。その犯行を訝しむ刑事、検事、弁護士、新聞記者がそれぞれの調査を進めていく。寺尾聰が主演し、原田美枝子、柴田恭兵、吉岡秀隆、鶴田真由、國村隼、伊原剛志、故樹木希林さんらが脇を固めた。

■「出口のない海」(06)

歌舞伎俳優・市川海老蔵の銀幕デビュー作で、初主演映画。佐々部監督が再び横山原作に挑戦した意欲作。脚本は山田洋次、冨川元文。山田監督の執筆した脚本に手を入れて大目玉を食らったと、かつて明かしていた佐々部監督。戦争は絶対に繰り返してはいけないという主張を貫き、それは映画製作にも反映された。太平洋戦争末期、2度と帰れないと知りながら、日本軍最後の秘密兵器となる人間魚雷「回天」に乗り込むことになった元甲子園優勝投手の生き様を通して、人間の尊厳を描く戦争ドラマ。海老蔵のほか伊勢谷友介、上野樹里、高橋和也、平泉成、香川照之、三浦友和らが共演。

■「夕凪の街 桜の国」(07)

原爆をテーマに、過去と現代に生きる2人の女性の物語を描いた、こうの史代氏の傑作コミックを映画化。原爆投下から13年後の広島に暮らす平野皆実は、被爆体験による深い心の傷を抱えて生きていた。それから半世紀後、皆実の弟・旭は家族に黙って広島へと向かう。娘の七波は父を心配して後を追ううちに、自分のルーツを見つめ直していく。2人のヒロインを田中麗奈と麻生久美子が演じたほか、吉沢悠、中越典子、堺正章らが出演している。麻生は今作での演技が評価され、第32回報知映画賞、第50回ブルーリボン賞など で主演女優賞に輝いている。

(映画.com速報)

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