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韓国で生まれ変わった日本のヒット作! 極上のサスペンス韓国映画 3選 – DANMEE ダンミ
そこで今回は、日本の作品が原作、もしくは日本でリメイクされた韓国映画のミステリー・サスペンスの名作を紹介。馴染みある作品が、韓国版として生まれ変わったその魅力にぜひ注目したい。
『白夜行~白い闇の中を歩く~(2009)』
1本目は、日本で2006年に連続ドラマ、2011年に映画と2度の映像化がなされた、東野圭吾の名作小説が原作の『白夜行~白い闇の中を歩く~』を紹介しよう。
韓国版ではソン・イェジンが主演を務めた映画『白夜行~白い闇の中を歩く~』。((C)2009 CINEMA SERVICE ALL RIGHTS RESERVED.)
韓国でリメイクされたこと、さらには主演をドラマ『愛の不時着(2019)』のソン・イェジンが務めていることはあまり知られていないのではないだろうか。
14年前に起きた殺人事件、そして現在につながるミステリアスな事件の数々。その背後には、光と影のように生きてきた2人の男女の存在があった‥。原作の設定をそのままに、舞台を韓国に移しても違和感のない美しく切ない世界観は健在。
その美貌ながらも、孤独を抱えて生きるヒロイン・ミホをソン・イェジンが、ミホと謎のつながりを持つ男ヨハンをコ・スが演じる。そして事件の謎を追い続ける刑事ドンスを、ベテラン俳優ハン・ソッキュが演じ、人気スターの豪華共演が話題を集めた。
最近、ヒョンビンとの結婚や新ドラマ『39歳』で話題沸騰中のソン・イェジン。近年は、等身大でひたむきな役が多い彼女だが、ミステリアスな存在感を放つ本作も、ぜひチェックしたいところ。
『白夜行~白い闇の中を歩く~』
『容疑者X 天才数学者のアリバイ(2012)』
2本目に紹介する『容疑者X 天才数学者のアリバイ』も、『白夜行』同様東野圭吾作品で、人気推理小説『ガリレオシリーズ』が原作だ。
日本版は福山雅治が天才物理学者を演じ、大好評を博した『ガリレオ』シリーズ。((C)2012 CJ E&M CORPORATION, All Rights Reserved.)
日本では、福山雅治が物理学助教授湯川学を演じ、天才数学者に堤真一を迎えて製作された映画『容疑者Xの献身(2008)』。韓国版では、実力派俳優リュ・スンボムが、堤演じる数学的才能を持つ天才教師役に扮した。
主人公ソッコ(リュ・スンボム扮)は、密かに思いを寄せる女性ファソン(イ・ヨウォン扮)が、前夫を偶発的に殺害した事を知る。ソッコは彼女を救うため、天才的な数学の才能を活かして完璧なアリバイを設計。
彼のこの行動は愛なのか、罪なのか、そしてファソンは捜査の手から逃げ切ることができるのか。
カメレオン俳優リュ・スンボムが、本作では内向的で独特な雰囲気を持つ男を演じ、堤真一が演じた日本版とは異なる魅力で作品を盛り上げている。
主人公が作り上げるアリバイと、切ない思いが胸に響く珠玉の作品だ。
『容疑者Xの献身』
『ブラインド(2011)』
3作目は、『ブラインド』を紹介。
謎多き展開が話題を呼んだ映画『ブラインド』((C)2011 MoonWatcher & Next Entertainment World inc, All Rights Reserved.)
日本では、吉岡里帆を主演に『見えない目撃者(2019)』としてリメイクされ、猟奇殺人の描写と謎多き展開が話題を呼んだ一作だ。
オリジナルの韓国版は、人気女優のキム・ハヌルが盲目の元警察官スアを演じ、ひき逃げ事件現場に偶然居合わせたことから、犯人に命を狙われる主人公を熱演。
また子役出身で、現在はイケメン俳優へと成長したユ・スンホがもう一人の事件の目撃者として出演し、スアと共に事件の謎を追う青年、ギソプを演じている。
本作の見所は、何と言っても盲目役を体当たりで演じたキム・ハヌルの演技だろう。視覚を失った彼女が犯人に果敢に立ち向かい、また逃げ惑うスリリングなシーンの連続は手に汗握る。
韓国映画らしい、衝撃的で捻りの効いたクライマックスにも注目だ。
ちなみにこの作品は、間もなく除隊を迎える人気俳優パク・ボゴムのデビュー作でもある。
『ブラインド』
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以上の3本は、日本版でも話題を呼んだ作品だけに、見比べてみるのも楽しそうだ。