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あの子みたいになりたい、あの子の彼氏も親友も欲しい……イヤミス好きにはたまらないAmazon Prime Videoのサイコスリラードラマ「クルーエル・サマー」|@DIME アットダイム

学校一の人気者の美少女ケイトが突然失踪。代わりに“姫”の座に就いたのは、ケイトのことをいつも物陰から羨望の眼差しで見つめていたジャネットだった……。

Amazon Prime Videoで2021年8月6日より独占配信中のAmazon Original『クルーエル・サマー』は、2人の女子高生が主役の悪意に満ちたサイコスリラー。

製作総指揮は、ドラマシリーズ『The Sinner -隠された理由-』も手掛けた俳優ジェシカ・ビール。

あらすじ

1993~1995年の3年間にわたって、アメリカの田舎町で物語が展開される。

1993年、15歳の誕生日を迎えた高校生ジャネット(キアラ・オーレリア)。

内気で目立たず垢抜けないタイプのジャネットは、明るく華やかな先輩ケイト(オリヴィア・ホルト)に強い憧れと執着心を抱いていた。

ジャネットは自身に強いコンプレックスを抱いていたが、家族と友達に対しては優しい、ごく普通の素朴な少女だった。

1994年、ケイトが突然行方不明となる。その直後にジャネットは突然華やかなセクシー系美女にイメチェン、ケイトの彼氏だったジェイミーと交際し始め、ケイトの親友たちとも仲良くなる。

しかしケイトが男性教師マーティンの自宅に数ヵ月間監禁されていたところを発見され、救出される。マーティンは警察に射殺されたと報じられた。

その後ケイトが「マーティン宅を訪れたジャネットは監禁に気づいていたはずなのに通報してくれなかった」と証言したことから、ジャネットは世間から厳しい批難を浴びることになる。

1995年、ジャネットはバッシングの影響で引きこもりがちになり、生活は荒廃。仲良しだった家族も、誹謗中傷を受け続けたためバラバラになった。

たった3年の間に激変したジャネットの人生。事件の驚くべき真相は、時系列が前後しながら明らかにされる。

見どころ

「どうせ地味で陰湿な子が華やかな美人に嫉妬してたんでしょ?」という疑惑や憶測から、確たる証拠もないまま壮絶なバッシング・誹謗中傷へ発展していく。

湊かなえ原作の日本映画『白ゆき姫殺人事件』(2014年)やギリアン・フリン原作のアメリカ映画『ゴーン・ガール』(2014年)にも似ているところがあり、イヤミス(後味が悪くイヤな気持ちになるミステリー)好きにはたまらないはずだ。

匿名の“世間”が吐き出した悪意が集まって巨大な怪物となり、一人の少女とその家族を極限まで苦しめて痛め付ける。

「私は悪くない」と苦しげに訴えるジャネットだが、確かにジャネットの“なりすまし”“乗っ取り”は常軌を逸しており、視聴者に「やっぱり怪しいかも……」と思わせてしまう部分もある。

ジャネットのヘアメイク・ファッションが1年ごとに別人のようにコロコロ変わり安定しないのは、そのまま彼女の不安定な精神状態を表しているようだ。

どの自分が正解なのか、どれが本当のありのままの自分なのかわからない。

周りから求められ期待されるキャラクターを大人しく演じておくのが正解なのか。

周りの目を気にせず自由に好きなことや理想を追求すればいいのか。

自尊心が低いジャネットは「どうせありのままでは認めてもらえないから、誰か素敵な人の真似をしなければ」と考えていたのかもしれない。

そして実はケイトも不安定で深い闇を抱えていた。光が強ければ影も濃くなる、ということかもしれない。

“真似っ子”ジャネットが本当に監禁を見て見ぬふりした加害者なのか、それとも無実の罪を着せられた被害者なのかは、ぜひ本編を最後の最後までしっかりと観て確認してみてほしい。

『クルーエル・サマー』
Amazon Prime Videoで独占配信中
(C) Amazon Studios

文/吉野潤子

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