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タキシード仮面からA〇ソムリエまでこなす俳優 – 映画監督・谷健二の俳優研究所 – 芸能コラム : 日刊スポーツ

2020年12月26日8時0分

谷監督が描いた渋江譲二の似顔絵

高校生の頃、深夜ラジオにはまっていた。それまで家族と一緒に夢中になっていたバラエティー番組を卒業して、どこか大人の階段を上るタイミングに出会ったのがラジオである。当時カセットテープに録音までして聞いていたのが、今や国民的スターである「福山雅治のオールナイトニッポン」。深夜3時開始だったこともあり、いわゆるゴリゴリの下ネタ多めの番組である。思春期の若者にとってはたいそう刺激的で、「ギルガメッシュナイト」や「おとなのえほん」ではない等身大の何かがそこにあったと思う。

それからずっと兄貴のように尊敬する福山雅治、ラジオなので顔を見たことがなかったが(まだ家庭にはネットもない時代です)、当時は伊集院光のようなクラスに1人はいる、いわゆる人気者とは違ったサブカル好きオタクを想像していたところ(伊集院さんごめんなさい)、雑誌か何かで初めてみた時にめちゃくちゃく男前でビックリした。イケメンが“ド”下ネタ。その衝撃を30年近く経った今でも覚えている。

さて本題。知り合いの女優さんが掲載されているとのことで久々に週刊プレイボーイを購入。昔の気分に戻ってペラペラとページをめくっていると、ここにも知っている俳優さんの名前が。しかしその見出しは「注目の“AVソムリエ”が激推し!!秋の夜長にテイスティングしたい赤ワイン女優&白ワイン女優」。立ち読みだとスルーしてしまうであろう内容、そこに今回紹介する渋江譲二くんが“A○ソムリエ”の肩書で掲載されている…。

彼とは、短編の自主映画と、TOKYO MXの学園ドラマで仕事をしたことがある。プライベートでも時折連絡を取り合う関係でもあり、甘いマスクの長身イケメン。特撮ヒーローをはじめ、美少女戦士たちが出ている実写版のタキシード仮面であったりもする。 最近では、話題になったTBS系ドラマ「アンナチュラル」で蜂蜜ケーキ屋のイケイケ社長、韓国映画のリメークでこちらも話題になった日本テレビ系「未満警察 ミッドナイトランナー」でも難しい役どころを演じていた。ドラマや映画にとコンスタントにキャリアを重ねる中での“AVソムリエ”としての活動スタート。うわさでは聞いていたがこれほど本格的とは…。

さらに記事の内容を深堀りする。さすがの日刊スポーツさんにも掲載が見送られるかもしれないほどどぎつく、そしてなかなかに興味を引くであろうレビュー内容である。プロフィルには、ツボを押さえたレビューや女優対談にも定評があるとも書かれている。納得。そして誰も興味ないと思うが、実は半数以上の女優さんの名前がわからない。その分野からはてんでご無沙汰しているが、レビューを読むうちに見たくなってきた。

今夜は久々に赤ワインにしようか?それとも白ワインにしようか?などと考えている場合ではなく、話をグイっと戻す。イケメンが下ネタを話す。これほど強いものはない。元来イケメンといえばシャイでむっつりでいてほしいものである。何かで読んだが、少年誌で人気が出る主人公は大体童貞である。ろくでなしブルースの前田太尊や、スラムダンクの桜木花道を思い浮かべてみて欲しい。そこにきて、イケメンヒーローであった彼の転身(俳優は辞めていません)は希少であり尊い。今後、AVソムリエとして俳優として、より明るい未来が待っているであろうと確信している。おわり。(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「映画監督・谷健二の俳優研究所」)

◆谷健二(たに・けんじ)1976年(昭51)、京都府出身。大学でデザインを専攻後、映画の世界を夢見て上京。多数の自主映画に携わる。その後、広告代理店に勤め、約9年間自動車会社のウェブマーケティングを担当。14年に映画「リュウセイ」の監督を機にフリーとなる。映画以外にもCMやドラマ、舞台演出に映画本の出版など多岐にわたって活動中。また、カレー好きが高じて青山でカレー&バーも経営している。今年11月28日には最新作「渋谷シャドウ」も公開。

このコラムにはバックナンバーがあります。

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