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「政治は国民の鏡。31日、俺たちが映し出される」 俳優の古舘寛治さんが「#投票倍増委員会」立ち上げ:東京新聞 TOKYO Web
「逃げるは恥だが役に立つ」や「コタキ兄弟と四苦八苦」など数多くのドラマ、映画で活躍する俳優の古舘寛治さん(53)が、ツイッターでハッシュタグ「#投票倍増委員会」を立ち上げ、「投票に行こう」と呼びかけている。31日の衆院選投開票日を前に、古舘さんは「投票に行かないのは主権者の権利を放棄している。民主主義を機能させるには投票に行ったほうがいい」と力を込める。(砂上麻子)
投票倍増委員会の入会資格は、「毎朝『投票率上げたいな~』とつぶやく」「毎日1人には政治と選挙の話を楽しげにまたは切なげに話す」など。
古舘さんもハッシュタグを付けて、「政治は国民の鏡。31日、俺たちが映し出される」など今年7月から、つぶやきを続けている。
「僕をフォローしていない人を含め、ハッシュタグを使ってくれる方が意外と増えていて、言葉がちゃんと独り歩きしている。広がっているのかな」と手応えを感じている。
「投票倍増委員会」の古舘寛治さんのツイッター
東日本大震災の前からツイッターを始め、原発の再稼働に反対したり、検察庁法改正案に抗議の声を上げたりするなど政治に関する発言を続けている。
投票倍増委員会を始めたのも政治への危機感があったからだ。
「公文書を改ざん、破棄し、首相が国会で平気で嘘(うそ)をつく、そんな政治が許され、コロナ禍では政治のていたらくがあらわになった」
古舘さんの危機感とは裏腹に衆院選の投票率は50%台と低迷している。
「日本の腐敗した政治状況を考えても、今回の衆院選が一番重要。この国がこのままでいいはずがない。変えるには投票率を上げる以外にない」
今回の衆院選では、小栗旬さんら芸能人14人が投票を呼びかける動画を公開し話題を集めた。
「素晴らしい。特に若い人が参加したのには驚いたが、よかった」と評価する。
ただ、俳優や芸能人の政治的な発言をタブー視する風潮が強く、本紙は小栗旬さんらの動画について「芸能人が投票を呼びかけるのは極めて異例」と紹介した。
古舘さんは「『投票に行こう』というのが『異例』というなんて、どれだけ恐ろしい国なんだ。主権者は僕らなのに、みんなが黙っている。民主主義国家ではないということではないか」と厳しく指摘した。