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すみれがアメリカのドラマ『HAWAII FIVE-O』で経験した二つの「初めて」 | 朝日新聞デジタル&M(アンド・エム)

2014年、オーディションに合格して、アメリカのドラマ『HAWAII FIVE-O』(ハワイファイブオー)にゲスト出演しました。その撮影の合間に撮った一枚です。私にとって二つの「初めて」を経験したドラマで、今でもとても強く印象に残っています。

金髪ウィッグとスプレータンニングで悪役サーファーガールに

一つ目の「初めて」は、これがアメリカのドラマ初出演だったことです。『HAWAII FIVE-O』はアメリカで長く放送されているドラマ。タイトルの通りハワイで撮影されているので、私がよく知っている場所がたくさん出てきます。ハワイが恋しくなるとついこれを観(み)てしまうぐらい、私にとっては馴染みのあるドラマなんです。そんなドラマが私にとってアメリカでの初めてのお芝居の仕事になったのは、とても幸運でした。

二つ目は、初めて悪役を演じたこと。ツアーでハワイに来た人達を銃で脅して強盗するサーファーガール3人組の1人で、金髪のウィッグをかぶり、スプレータンニングで日焼けした雰囲気を出して撮影しました。見た目も個性も、普段の私とあまりに違う役柄だったので、ドラマを観た友達はみんな驚いていました。作品の中では、物を盗んだり銃を手にしたりしましたが、リアルな生活ではもちろんそんな経験はないので、少し戸惑いつつ「撮影でしかできない」と思って楽しみながら演じました。

敬語はいまだに難しいです

アメリカの撮影現場はとってもフレンドリーです。最初は緊張しましたけど、出演者のみなさんもスタッフさんもみんな気さくで、自然と緊張が解けていく感覚でした。大物の俳優さんがいらしたりすると少し場の空気も変わりますけど、基本的には年齢も芸歴もあまり関係なくて、とにかくみんなフレンドリーなんです。

私は今でも日本語よりも英語のほうが気軽に話せるので、言葉の面でもアメリカの現場のほうがリラックスできます。日本語、特に敬語はいまだに難しいですね。時々自分のライブも開催していますが、ステージでしゃべる時はもうドキドキです。イベントの最後によく「本日は足元の悪い中」みたいな挨拶をしますよね。あれ私、緊張して噛(か)んじゃうんです(笑)。

すみれがアメリカのドラマ『HAWAII FIVE-O』で経験した二つの「初めて」

一番緊張しないのはミュージカル

敬語もそうですけど、ライブ自体もいつも緊張します。役に入ると全く平気なのに、「すみれ」としてステージに立つと震えるぐらい緊張するんです。大きなホールでたくさんの人を前に演じるより、ライブハウスで何百人かの前で歌うほうが苦手なのは、なんだか不思議です。

反対に、一番緊張しないのがミュージカルです。観るのも演じるのも昔から大好き。歌、お芝居、ダンスと私が好きなものが全部詰まっているし、しっかりお稽古して、体に役を浸透させてから本番を迎えることができるので、それが安心につながると思います。

だから今回、5年ぶりに出演するミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』もとても楽しみです。今回は、劇中の役柄ではなくストーリーテラーとしての出演で、これは私にとって初めての経験です。みなさんを物語へ導く案内役ということで出番も多く、覚えることがたくさんですが、新しい「初めて」をしっかり楽しもうと思っています。

パッションを失わずにお芝居を続けたい

この写真の頃を思い返すと、私もいい意味でお芝居の世界に慣れてきたと感じます。自分の良さや弱点が少しずつわかってきて、「自分はこういうお芝居が得意なんだ」とか、「ここが苦手だからもう少しがんばろう」とか、そういうことが前よりも冷静に判断できるようになってきました。

でも、この写真みたいに、ちょっと弾けた感じの自分も忘れないようにしていたいですね。この頃感じていたパッションを失わずに、楽しんでお芝居を続けたいなと思います。仕事にパッションや楽しさを感じていないと、それが表情にもお芝居にも出てしまうと思います。観ることでストレスの発散をしてもらえたり、何かのメッセージを感じてもらえたり、せっかくそんなことができるお仕事をしているのだから、これからもいろんな感情が表現できるよう、パッションを持ち続けていたいです。

実は今、やりたいと思っているお仕事があります。それは、アメリカのアニメやゲームの声優のお仕事。そして、その日本語吹き替えも私がやるんです。日米で同じ人が同じ役で声優をやるって、すごく面白いですよね! いつか実現したいと思っています。

(聞き手・髙橋晃浩)

すみれがアメリカのドラマ『HAWAII FIVE-O』で経験した二つの「初めて」

Hey! Say! JUMPの薮宏太が主演を務めるミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』は4月に東京、5月に大阪で開催。

     ◇

すみれ 1990年生まれ。東京出身、ハワイ育ち。2006年にモデルデビュー。2011年からは俳優として活動し、ミュージカルやテレビのドラマ、バラエティー番組、CMなどに多数出演する一方、歌手としてCDデビュー。2017年公開の映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』でハリウッドデビューも果たした。

出演するミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』は、4月7日(火)~29日(水・祝)に東京・日生劇場、5月14日(木)~18日(月)大阪・オリックス劇場で上演。

■『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』公式サイト
https://www.josephthemusical.jp/

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PROFILE

髙橋晃浩

福島県郡山市生まれ。ライター/グラフィックデザイナー。ライターとして有名無名問わず1,000人超にインタビューし雑誌、新聞、WEBメディア等に寄稿。CDライナーノーツ執筆は200枚以上。グラフィックデザイナーとしてはCDジャケット、ロゴ、企業パンフなどを手がける。マデニヤル株式会社代表取締役。

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