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城田優が望む日本のエンタテインメントの未来 | THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.2(後編)

THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル・RIKUさんの連載「音楽大陸」Vol.2後編には引き続き城田優さんが登場。前編では城田さんのカバーアルバム「Mariage」を軸にJ-POPの話題で盛り上がりましたが、後編ではRIKUさんが城田さんのプライベートに切り込んでいきます。アーティストファーストな世界を望む、RIKUさんと城田さんの真剣トークにも注目です。

取材・文 / 清本千尋 撮影 / 高田梓

城田優が歌うときのマイルール

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE) そもそも優さんは俳優の城田優、歌手の城田優に住み分けというか、ご自分の中で明確な違いはあるんでしょうか?

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

城田優 最初のほうで話したように、俳優は誰かを演じていて、歌手は自分で自分を表現しているんだよね。だから歌うときは自分というフィルターを通して歌っているという意識が強いかな。お芝居のほうはミュージカルでも映画でもドラマでも役があってその役に入って表現をするから、この役をどういうふうに作るかがまずテーマにある。ミュージカルの細かい話で言うとさ、芝居だと成立しない歌詞が実はいっぱいあって。例えば「っ」って話す中には自然に入れられるけど、メロディに乗せるのってメロディ次第でしょ。わかりやすい例を出すならば「映画の中でもー」という歌詞があったとして、ミュージカルのセリフとして歌うときは「“えーが”の中でもー」となるべく歌うようにしていて。それは実際に話すときもそうだから。でも歌手として表現するときは「“えいが”の中でもー」と歌うんだよね。ミュージカルのときはセリフだから話すときに無声音になる言葉はあえて発しない、ポップスを歌うときは発してもいいみたいなルールを僕の中で設けていて。

RIKU そういう部分を意識して聴いたことも歌ったこともなかったですね。ミュージカルと歌手の両刀だからこそ出てくる発想だと思います。

城田 意識して歌ってみたら面白いと思うよ。こうやって分けてる人はミュージカル俳優でもそんなに多くないと思うけれど。

RIKU それって僕らで言うレコーディングとライブの歌い方の違いにも少し通ずるのかなって。

城田 それもあると思う。レコーディングは声を作りこんでいって、ライブはそのときの思いも乗せて歌うでしょ? 一緒一緒。どこを発音してどこを無声音でいくかみたいなことを意識しながら歌うと、全然印象が変わるんだよ。それは芝居云々抜きにしてもね。日本語って面白いなとつくづく思う。

RIKU 音楽をやっていると日本語の難しさに気付きますよね。英語のほうが音にハメやすいというか。

城田 そうなんだよね。ミュージカルでも日本語のミュージカルって本当に難しくて全然音にハマらないの。ハマらない理由は言葉がライムしないからというのが大きいと思うけれど、逆にうまくハマれば超面白いものになるだろうなっていう可能性も感じていて。J-POPらしさが確立されているから、これを使って面白いミュージカルを作りたいというのが自分が数年後までに叶えたい野望。日本発の素敵なミュージカルを作りたいと思ってるんだよね。

RIKU そんなことができたらミュージカル界に新しい風が吹きますね。すごく楽しみです。

城田優の“堕落した生活”にびっくり

RIKU ここからは城田さんのパーソナルな部分のお話を聞きたいなと。ずっと昔から優さんのことを知られているファンの方々はそんなことないと思うんですけど、僕の中での優さんのイメージってすごくクールで男性が憧れる男性だったんです。身長が大きいのもその要素だと思うんですけど、実際はすごく優しくておおらかな人柄ですよね。

城田優

城田優

城田 親しみやすい?(笑)

RIKU はい、とっても! お休みの日って何をされているんですか? モデルのお仕事もされているのでスタイル維持とかも大変だろうなと。

城田 休みの日は何もしないですね(笑)。そして体も全然鍛えてない。THE RAMPAGEをはじめとするLDHの皆さんはさ、ジムで鍛えるのも仕事の一部でしょ?

RIKU 筋トレもまあ仕事っちゃ仕事ですね。

城田 だからうらやましいなって正直思うよ。僕の場合は自分で「よしやるぞ」って決めないとジムに行かないし、役によって求められる体型が違うから何もしなくていいときは基本的に堕落した生活をしてる(笑)。監督から体型のリクエストがあったら絞ったり逆に太ったりしますけど。今もお腹がブヨブヨだしね。去年はわりと痩せてたんだけど、コロナになってからもう豚になったね(笑)。

RIKU そんなことないですよ(笑)。

城田 努力しないと脱げる体にならないの。昔は脱ぐシーンがあっても努力しなかったからちょっと感覚がおかしかったのかなと思ってるけど(笑)。

RIKU 優さんってスペインと日本のミックスじゃないですか。だから体質的に本気で鍛えたらバキバキになると思いますよ。

城田 筋肉も付きやすいし脂肪も付きやすいから大変だよ。本当はジムとか行ってルーティンでトレーニングをやりたいんだけど、今はちょっとサボってるね。休みの日は本当に堕落した生活だよ。お菓子を食べてNetflix観て、Uber Eatsでごはんを頼んで食べて、またお菓子を食べてNetflixを観て寝るみたいなひどい生活(笑)。たまにドライブとかするけど、基本的にはずっと家にいるね。最近はあまり新しいことにも挑戦していないから何かやってみたいな。RIKUくんのオススメのアニメでも観ようかなあ。

RIKU アニメのオススメリストをすぐにお送りさせていただきます。

僕を第1号にしてください!

RIKU 優さんは休日はのんびりしていても、お仕事になるとキリッと切り替えられるのがすごいなあと思います。ご自身のこと、仕事人間だと思いますか?

左からRIKU、城田優。

左からRIKU、城田優。

城田 そんなにカッコいいもんじゃないですよ。やっぱり自分の人生がベースにあってその上に仕事があると思って生きているから、仕事のために生きていると言うと過言になっちゃうかな。とはいえ結局自分の体を使って誰かを演じたり歌を歌ったりするので、仕事と自分自身は密接だなと思います。特にミュージカルは感情移入しないといけないし、毎回生だし、すごく体力を使う。そういう意味では人生よりも仕事が優先されちゃうときもあるんですけど、しっかりリセットすることを心がけていますね。若い頃は仕事が一番大事だと思っていたから、ドラマを2本撮影しながら隙間で映画を撮って、次に出演するミュージカルの準備をして……なんていうすごい生活をしていたんですよ。それはあんまりよくないなと30歳ぐらいのときに気付いて、それからはいいお仕事をもらっても同時期にはやらないようにしようと決めた。RIKUくんもそうだけど、僕らみたいな職業の人はちゃんと健康に生きていることを第一条件にしておくべきなんですよ。元気とか勇気とか笑顔を届ける立場の人が病んでいたら、作品を観てくれる人にエネルギーを届けられないから。月並みなこと言うと、ここ数年は自分にチャージしないと外に出せないからしっかりインプットをしながら生きようと思って生活していますよ。

RIKU そうなれるようにTHE RAMPAGEもがんばります。

城田 なってるでしょ(笑)。

RIKU 僕らはまだまだなので! いつか僕も優さんのように自分で自分をマネジメントできるようになって、一人前のアーティストになれたと胸を張れたらと思っています。今は先輩やマネジメントチームからいろんなことを教わりながら16人でがんばる時期なので。メンバーそれぞれにチャレンジしたいことがあるので、ゆくゆくは自分が社長であり自分がマネージャーであり……そんなふうに自分をマネジメントできるようになりたいですね。歌ったり踊ったりを極めるだけではなくて、そういう能力が必要なんだと優さんのお話を聞いていて強く思いました。

城田 いえいえ、とんでもない。アーティストを名乗るのであれば個々が独立した色を持って、その個が集まったときに強い塊になるのが理想だと僕は思ってる。THE RAMPAGEにもぜひそこを目指してがんばってもらいたい。そして僕も17人目のTHE RAMPAGEに。

RIKU えげつない戦力!

城田 HIROさんに「今度THE RAMPAGEで歌わせてもらえますか」って聞いてみるね(笑)。

RIKU 優さんと歌でコラボレーションできるなんて夢のようですね。

城田 今のところはLDHのアーティストと一緒に歌ったことはないけれど……。

RIKU 僕を第1号にしてください!

城田 やっちゃう? じゃあもうHIROさんに言っちゃおう。一緒に歌うなら何を歌いたい?

RIKU 優さんは好きなアーティストにミスチルさんを挙げてたじゃないですか。僕もミスチルさんが大好きで、特に僕の生まれた年に発表された「innocent world」が好きなんです。

城田 ああ最高じゃん! カバーアルバムに入れたかった曲だ。やっぱり自分たちが子供の頃に聴いていた曲を歌うのがいいよね。機会を作りましょう。

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一緒に1曲歌うみたいなこともできたらいいよね

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