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【今週の☆☆☆】衝撃のネオ・ノワール『ストレイ・ドッグ』、辻村深月原作のヒューマンドラマ『朝が来る』など、週末観るならこの3本!|最新の映画ニュース・映画館情報ならMOVIE WALKER PRESS

週末に観てほしい映像作品3本を、MOVIE WALKER PRESSに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

MOVIE WALKER PRESSスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今回は、10月23日(金)から今週末の公開作品をピックアップ。ニコール・キッドマンが汚れ役に挑み激賛される話題作や、カンヌ国際映画祭「オフィシャルセレクション2020」に選出された河瀨直美監督最新作、元ナチス兵がイギリスの国民的ヒーローになる実話ベースの感動作からなる多彩なラインナップ!

過去の罪と向き合う女刑事の孤独な戦い…『ストレイ・ドッグ』(10月23日公開)

【写真を見る】特殊メイクで容貌も激変!ニコール渾身の演技は圧巻だ(『ストレイ・ドッグ』)【写真を見る】特殊メイクで容貌も激変!ニコール渾身の演技は圧巻だ(『ストレイ・ドッグ』)[c]2018 30WEST Destroyer, LLC.

美しく華麗な女性を演じて来たニコール・キッドマン。彼女が50代に入って挑んだ新境地は、悲惨な過去を持つ孤独の刑事だった。ある日、エリン(ニコール・キッドマン)のもとに、防犯用の染料に染まった紙幣が届く。それは、彼女が17年前に潜入捜査官として潜り込んだ犯罪組織に関わる未解決事件に関係するものであり、かつての組織のボスからのメッセージでもあった。エリンは、潜入捜査時に自身が犯した過ちに向き合うように、再び事件を追い始める―。それまでの過酷な人生を物語るような、憔悴しながらも鬼気迫る雰囲気をまとう現在の姿と、回想シーンでの潜入捜査時の若き日の姿をシームレスで演じるキッドマンの演技力には目を見張るはず。徹底してドライに、削ぎ落とされ研ぎ澄まれたフィルム・ノワール的な映像は、キッドマンの演技との相乗効果で、より鋭く心に突き刺さる。そして、ラストには映画全体を通して張られていたある仕掛けが明かされるのだが、そうした構成も含めて、虚無的な中にも不思議な充足感を得ることができる硬質な1本となっている。(映画ライター・石井 誠)

先の読めぬミステリーがもたらす緊張感。心震わせる必見作!…『朝が来る』(10月23日公開)

永作博美と井浦新が、葛藤する夫婦を演じる(『朝が来る』)永作博美と井浦新が、葛藤する夫婦を演じる(『朝が来る』)[c]2020『朝が来る』Film Partners

人気作家・辻村深月による同名小説を、カンヌ映画祭常連監督・河瀨直美が映画化。実の子どもを授かることが出来なかった清和と佐都子夫婦は、「特別養子縁組」で、幼くして子どもを産んだひかりから赤ちゃんを託される。しかし6年後、ひかりを名乗る女性から、「赤ちゃんを返して欲しい。ダメならお金を用立てて」と電話が入る。電話をかけてきた女性は、本当にひかりなのか…。そのミステリーを紐解くように、佐都子とひかり、2人の女性のそれまで/それからの日々が交互に映し出されていく。不妊や少女の妊娠、若者からの搾取など社会問題をちりばめながら、先の読めぬミステリーがもたらす緊張感でピンと空気を張りつめ、要所要所に激情を含む喜怒哀楽を差し込む。そして、果たして命を授かるとは、親子とは、夫婦とは、そして人間とは―と観る者の感慨を深いところまで持っていく。息遣いにまで魂がこもった役者の演技、それを引き出し捉えた監督・スタッフの熱量がグッと胸に迫り、心を震わせる必見作だ。(ライター・折田千鶴子)

ナショナリズムの壁を突破した男の強い意思…『キーパー ある兵士の奇跡』(10月23日公開)

トラウトマンと彼を信じ続けた妻との絆にも感動!(『キーパー  ある兵士の奇跡』)トラウトマンと彼を信じ続けた妻との絆にも感動!(『キーパー ある兵士の奇跡』)[c]2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann

英プレミア・リーグ、マンチェスター・シティFCに在籍していた伝説のゴールキーパー、バート・トラウトマンの闘いを見つめた伝記ドラマ。第二次世界大戦末期に英国軍の捕虜となった彼はドイツ軍兵士であったため、終戦後の英国で差別を受ける。それでもサッカーへの情熱に突き動かされ、華麗なプレーで罵声を跳ね返し、やがてヒーローに。そんな半生を描きながら、ナショナリズムの壁を突破した男の強い意思を浮き彫りに。いつの時代にも、どの国にも差別は存在するが、たったひとりの人間がそれを変えてしまう奇跡。英雄性ではなく人間的な脆さをも体現した、『愛を読む人』のデビッド・クロスの演技も光る。分断の現代だからこそ、見て欲しい。(ライター・有馬楽)

週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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