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【今週の☆☆☆】カンヌ絶賛の社会派人間ドラマ『その手に触れるまで』に旬のキャストが勢ぞろいした『わたしの若草物語』…週末観るならこの作品! – 映画 .

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品を(独断と偏見で)紹介する連載企画。6月に入り全国的にも劇場の営業が再開された。今週は、映画ライター陣がこの週末から公開となった新作からオススメ映画をピックアップ。ベルギーの名匠ダルデンヌ兄弟が現代に潜む危険な思想と向き合った人間ドラマやグレタ・ガーウィグ監督が豪華キャストで名著をアップデートさせた青春物語など、バラエティあふれる2作品がそろった!

週末に観てほしい映像作品を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

過激な思想と使命感に囚われた少年の心を開く術は…『その手に触れるまで』(公開中)

純粋すぎるがゆえに過激な思想に囚われてしまったアメッド (『その手に触れるまで』)純粋すぎるがゆえに過激な思想に囚われてしまったアメッド (『その手に触れるまで』)[c] Les Films Du Fleuve – Archipel 35 – France 2 Cinéma – Proximus – RTBF

カンヌ国際映画祭の常連で、現代のヨーロッパを代表する巨匠となったベルギーのダルデンヌ兄弟。彼らが2019年のカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した本作は、容易に答えの見つからない複雑なテーマを、このうえなくシンプルな様式で描ききった作品だ。13歳の主人公アメッドはどこにでもいるゲーム好きの少年だったが、過激なイスラム思想に染まって家族や先生の言葉にも耳を傾けなくなってしまう。そんなアメッドが宗教的な“正義”を実現するため、学校の先生の殺害を試みるという衝撃的な物語だ。思春期特有の純粋さや思い込みの激しさと相まって、一つの思想と使命感に囚われたアメッドの心を開かせる術はどこにも見当たらない。ダルデンヌ兄弟はひたすらアメッドの行動だけを見つめ続け、観る者に息づまるほどサスペンスフルな映画体験をもたらす。やがて少年がたどり着くラストシーンで、カメラはなにを捉えるのか。その驚愕の瞬間を目撃してほしい。(映画ライター・高橋諭治)

現代につながる女性たちの物語として捉えた『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』(公開中)

幼なじみのローリー(ティモシー・シャラメ)はジョーにプロポーズするが…(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)幼なじみのローリー(ティモシー・シャラメ)はジョーにプロポーズするが…(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)

ルイーザ・メイ・オルコットの傑作小説「若草物語」はこれまでに何度も映像化されているが、『レディ・バード』(17)のグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナンが再タッグを組み、長女役にエマ・ワトソン、末の妹には『ミッドサマー』(19)のフローレンス・ピュー、さらにローラ・ダーン、メリル・ストリープにティモシー・シャラメと、いま望み得る各世代の最高の顔ぶれが集まった。
19世紀を生きた四姉妹の青春物語だが、グレタ・ガーウィグは昔話ではなく、現代につながる女性たちのストーリーとして捉えてみせた。伝統的な家庭感を持つ長女、進取の気性を持つ次女、たおやかで優しい三女にきかん坊の四女と色分けはハッキリしているが、決してステレオタイプに陥っていない。主人公たちの過ぎゆく時間の貴重さが、老若男女を問わずわがことにように感じられるのではないだろうか。(映画ライター・村山 章)

週末に映画を観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

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